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2015年11月17日出雲から陽が昇るシンポジウム



はじめに

300 年前、周藤彌兵衛翁は繰り返される洪水から村を守るため、56 歳から 97 歳まで 42年かけ、霊山剣山の硬い安山岩を開削し、切り通しを完成させ、102 歳で大往生されました。現場に残るノミの跡が今日まで人々に感動を与え続け、翁の不屈の志と生き方は現代に生きる私たちに勇気と愛、平和の大切さを伝えています。
人間自然科学研究所は 1995 年、活動の第一歩として翁の小説・児童文学・漫画、朗読テープを発刊、シンポジウムを開催しました。八雲小学校では、1995 年、全国音楽科教育研究発表会で翁を題材にした歌「彌兵衛物語」が発表され、大きな反響を呼びました。
銅像の制作地は、鳥取県燕趙園の孔子・孟子像と同じ、中国山東省棗荘市です。棗荘市は、島根、鳥取、広島、岡山出身者で編成された松江六十三連隊を含む日本軍と、米・英の援助を受けた中国軍が戦った「台児荘(たいじそう)大戦」(1938 年)、で、双方に甚大な被害が出た地です。
「竹島の日」制定以降、尖閣問題、慰安婦問題、さらには核装備の縮小ではなく拡大など、北東アジアは戦後最も難しい状況になっています。
この度の式典は、八雲から北東アジアそして世界の恒久平和を生み出すきっかけにすることができたと確信しています。

プロジェクトチームとして役割を担っていただいた社員の方々はもとより、全社員の皆さんのご協力に、心より御礼申し上げます。


小松電機産業株式会社 人間自然科学研究所
小松 昭夫



経過報告  石倉知樹 周藤彌兵衛顕彰会事務局長

周藤彌兵衛翁大銅像の寄贈者。小松昭夫氏は今から 12 年前の 2002 年、日中国交正常化30 周年記念の年、その 9 月に中国山東省棗荘市で孔子、孟子、周藤翁、清原翁の 4 体の銅像を制作、中国側 3000 人、日本側 40 人の出席で銅像完成出発式が行われました。
その時制作された孔子、孟子像は 2003 年、鳥取県にある日本最大の中国庭園・燕趙園に建立されました。そして本年、同じ中国山東省棗荘市にて、2002 年制作当時より大きさ約 2 倍の大銅像を制作され、周藤彌兵衛顕彰会に寄贈いただきました。
この大銅像は、高さ 2.7m、幅 2.8m、奥行 1.7m、重さ 1.3tあります。
周藤彌兵衛顕彰会では、ご本人の意思を受け継ぎ、八雲から世界恒久平和を生み出すことを念じ、出征者を見送ったこの地に、彌兵衛翁の大銅像を建立するに至りました。
以上、ご報告といたします。

主催者挨拶  矢野秀行 周藤彌兵衛顕彰会会長

本日、除幕させていただく銅像は、3 代目周藤彌兵衛良刹が自ら髪を振り乱して剣山の硬い岩へ左手にノミを持ち、そのノミを右手の槌で打ち込む様子を表現したものです。
顕彰会では彌兵衛翁の偉業を讃え、広く沢山の皆様に知っていただくため、銅像の建立は長年にわたる私どもの願いであり、必ず実現したいと思っておりました。
そのような時、私ども顕彰会以上に彌兵衛翁に対する強い思いをお持ちで、今まで彌兵衛翁を題材にした本の出版や銅像の作成、「大志の郷」構想の提案などを行ってこられた小松電機産業株式会社代表取締役並びに人間自然科学研究所の理事長であられます小松昭夫様より銅像のご寄贈のお話をいただき、大変ありがたくご厚意をお受けすることになりました。
そして、小松様のご希望もあり、本年新たに制定されました本日、水の日の 8 月 1 日に除幕式を挙行するはこびになった次第です。
今回、時間的な制約もあり、銅像は仮設置といたしましたが、今後顕彰会といたしましては、銅像の本設置に向け、さらに活動を強化してまいりたいと考えております。また、本設置に際しましては、ただ銅像を設置するだけではなく、訪れた人に翁の偉業をさらに理解していただけるように、周辺整備を行い、ここを中心とした人々の交流や賑わい創造、創出の場所にしていきたいと考えております。
そのためには、県並びに市当局はじめ小松社長様、そして本日ご参集の皆様方のご理解とご支援が不可欠でございます。どうか皆様方におかれましては、当顕彰会の活動に対しましてご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げて、ごあいさつとさせていただきます。

銅像寄贈者挨拶  小松昭夫 小松電機産業株式会社代表取締役・人間自然科学研究所理事長

ギリシャは直接民主主義の発祥地として世界に知られていますが、出雲を、この八雲の地を、間接民主主義の発祥地としてヨーロッパに認知してもらう流れをつくるために、オランダ・ハーグ、オーストリア・ウィーンで発表を行い、周藤彌兵衛翁の紹介もしてまいりました。
これまで、大ボラ、大風呂敷を拡げてきました。時代もどんどん煮詰まってきて、戦後70 年の平和も危ういという状況になってきました。大風呂敷から大ボラに変え、大ボラもだんだん固まってきて、いよいよ大ボラを大風呂敷に包む時がきました。
長い時間軸と自然界の営み、そして科学と技術を組み合わせることによって、出雲から、この八雲の地から未来が開けると確信しております。
顕彰会の皆様には、本当によくここまでやっていただけるなと、その献身的なご活躍に感心いたしております。私はいろんな所に行きますが、こんな団体は他に無いと思います。顕彰会を中心とする八雲の皆さんと力を合わせて、周藤彌兵衛翁を全国、世界に広めていきたいと思います。
この度の建立を機に、ここから名実ともに、世界平和の流れを生み出せるように、また、生み出すのが我々の使命であると感じております。
彌兵衛翁は 56 歳から 97 歳まで 42 年間、岩を切り続け、そして 102 歳で亡くなられました。私は、28 歳の時に創業し、今 70 歳の古希ですので、翁と同じ 42 年がたちました。そういうこともあわせてタイミングを考え「よし、やろう!」と寄贈を申し出ましたところ、ぜひそれを生かして、この地から新しい流れを生み出したいという顕彰会の皆さんから勇気をいただきました。本当にありがとうございました。

銅像案内板

案内看板表

案内看板裏

新聞掲載記事一覧

出雲から陽が昇るシンポジウム記事掲載
2014/10/1 環境ソリューション 周藤弥兵衛翁の物語から生まれた やくも水神 [PDF:1.04MB]
2014/8/21 水道産業新聞 水の偉人の銅像を贈呈 [PDF:479KB]
2014/8/18 日本水道新聞 弥兵衛翁の銅像除幕 [PDF:495KB]
2014/8/2 毎日新聞 弥兵衛の銅像完成 [PDF:395KB]
2014/8/2 島根日日新聞 弥兵衛の銅像完成 [PDF:629KB]
2014/8/2 山陰中央新報 町おこしに生かしたい 周藤弥兵衛銅像除幕式 [PDF:356KB]
2014/8/1 中国新聞 弥兵衛の偉業たたえ銅像 [PDF:661KB]
2014/7/30 山陰中央新報 周藤弥兵衛の銅像建立 [PDF:477KB]

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