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太陽の國・IZUMO

はじめに
この本は一つの出会いから生まれた。それは日本の事業家小松昭夫とオランダの彫刻家イングリッド・ロレマとのであいである。生まれた大陸も、育った文化も異なる二人だが、少なくとも一つの価値観を共有している。余人の考え及ばないような独自の方法で、二人は暴力のない社会の実現に向け努力を続けているのである。彼らが出会ったのは2013年の夏、オランダのハーグ市庁舎においてであった。そこで、イングリッド・ロレマが制作したベルタ・フォン・ズットナー(1843-1914)のブロンズ胸像の除幕式がとり行われた。ズットナーは平和活動家として知られており、平和宮創設100周年記念式典で顕彰されたのである。当時はボヘミアと呼ばれた地で生を受けたズットナーは、筋金入りの平和主義者に育っていった。そして、多くの記事や講演を通じて、情熱的な人々に平和を訴えた。1889年、彼女はドイツ語で「武器を捨てよ」という小説を発表した。これは後に15の言語に翻訳され、ズットナーは、1905年にノーベル平和賞を受賞したのである。
小松昭夫とイングリッド・ロレマは、それぞれ企業家や芸術家として確たる評価を得ている。その上でなお、平和の事業家および平和大使として精力的に行動し、書物や講演等でも発言し、文字通り獅子奮迅の献身的活躍を続けているのである。小松が率いる人間自然科学研究所は主として東アジアの平和と和解を目的に、先の大戦で日本の侵略により犠牲になった人々のために働いている。
ロレマは個人的な激励のためにオランダ事務所(HOPE)の共同設立発起人兼職員として活動を続けている。これは、ガザ地区でトラウマや障害で苦しむ子供たちを、美術や文化活動を梃に生きる意味を再発見させようとするものである。
初めて出会ったときから、ロレマと小松は共通の理念に基づいた友情を育んできた。日本人の友人が平和のために努力を傾注している、そのことに感謝の気持ちをこめて、2014年11月、ロレマは一通の手紙を書いた。その手紙は「夢を信じない人は、現実主義者ではない」という小冊子という形をとって発表された。そして新たにこの本が出版されることになったのである。これは前述の小冊子に対する小松の返信ということに加えて、私はあえてこの一文を寄稿した。それは、小松の思想と行動が、彼の故郷である日本の水都松江市の風景に如何に比喩的な形で織り込まれているかを知ったからである。

フィリックス・ビラヌーバ


著者
小松昭夫、フィーリックス・ビラヌーバ

翻訳
日本語:中村新一郎
英語:マリー・ルイーズ・ショーンデルガング
韓国語:金美正
中国語:魏亜玲
ドイツ語:ヨハネス・リーブマ

発行
2016年1月

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