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太陽の國・IZUMO

なぜ島根核発電所は作られた

ひとりから核発電政策は変わる


市民ひとりひとりが核発電について考えるための入門書・資料に最適
著名作家は語る。
「ニュークリアプラント(nuclear plant)」は本来「原子力発電所」ではなく「核発電所」です。


ニュークリアプラント(Nuclear Plant)を直訳すれば核プラントとなり核爆弾が連想されます。政府はメディアを通じて、安全平和を連想する原子力発電所と呼ぶよう誘導し今日に至っています。(2015年4月19日毎日新聞掲載、共同通信 村上春樹氏インタビュー参照)。

国連を表すユナイテッドネイション(United Nations)を直訳すれば、日本が枢軸国として戦った連合国になります。朝鮮戦争中に結ばれたサンフランシスコ講和条約の発効(1952年)により独立した後、東西冷戦が深刻化するなか“連合国加盟”活動を、“国連加盟による国際社会復帰”と言い換え、国民に抵抗がないよう誘導されました。日本は1956年、80番めに加盟しましたが、今でも敵国として位置づけられています。

こうした言い換え文化による集団の誤謬が、世論が理解できない本質的な国際摩擦の原因になるおそれが高まっています。

明治の日本は和魂洋才ではなく、脱亜入欧を選択し、欧米の技術を短期間で吸収、アジアで最も早く産業革命を成し遂げました。しかし本質の追求と、論理的な議論を避ける、受け身の文化が蔓延し、近隣諸国との軋轢の遠因にもなっています。

松江の文化を「日本の面影」と捉え、初めて近代日本を西洋に伝えた小泉八雲は、日清戦争の勝利を祝う提灯行列を見て、国民が傲慢になっていく姿を感じ取り、未来の悲惨を案じ、開かれた精神「オープンマインド」の重要性を指摘しています。

その後、国内外に惨禍をもたらす軍国主義が蔓延、戦争の時代が続き原爆投下を経て、1945年8月15日無条件降伏しました。東西冷戦下、繁栄の時代もありましたが、2011年3月、閉塞感が漂う中、東日本大震災と福島原発事故が起きました。4年を経た今でも、崩壊した核燃料を回収する見通しが立たず、住民避難、広範囲に及ぶ健康不安など困難な状態が続いています。

大国間の緊張と日本をめぐる歴史問題が深刻化する極東において、日本が世界に果たす役割を模索するなか、本年は特に憲法と、原子力発電所のあり方が活発に議論されています。東洋のベニスとも称される国際文化観光都市、県庁所在地松江市は福島原発事故を契機に、原発国産1号、普及機の2号、日本最大出力の3号の、3機の15キロ圏内にある現実を認識せざるを得ません。こうした状況のなか松江城が、神魂神社、出雲大社に続き、島根県で三つ目の国宝建造物に指定されました。

原爆投下を命令したトルーマン大統領は、原子力を「太陽から引き出された力」と発表しました。宍道湖の夕日が美しいこの街で、人類がつくった「三つの太陽」は停止しています。歴史は、太陽が沈んだ夜に作られるといいます。出雲は南方・北方・大陸・半島からの出会いを生かし、悠久の昔から困難な状況を受け止め、新たな価値を創造する縁結びの地といわれています。

2015年は戦後70年の節目にあたります。本書は「悠久の河 須藤彌兵衛翁物語(村尾靖子著)」と同じく9月2日に発行しました。この日を、アメリカ、ロシアなどでは、第2次世界大戦の対日戦勝記念日(V-JDay)と呼び、中国は翌日の9月3日を「抗日戦争勝利記念日」としました。いまこそ八雲立つ出雲でラフカディオ・ハーンの精神を蘇らせ、共感、対立、統合、発展が循環する「新しい和の文化」を生みだし、地方創生の先駆けを務めようではありませんか。

 

2015年8月15日
一般財団法人 人間自然科学研究所
理事長 小松 昭夫




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出版 / 三和書籍
著者 / 山本 謙
発行者 /高橋 考
編集 /古浦 義己
企画 /小松 昭夫
発行日 / 2015年9月2日
定 価 / \4,500- (税別)